【中日新聞】中部初の広域防災訓練 3連動地震想定

中部地方で大規模に実施された広域防災訓練のニュースです。


中日新聞:中部初の広域防災訓練 3連動地震想定:社会(CHUNICHI Web)

 東海、東南海、南海の3領域が連動する巨大地震を想定した中部圏広域の地震・津波防災訓練が13日、名古屋市港区の名古屋港など7カ所で行われた。
 東日本大震災を教訓に、3連動地震の防災対策を議論する「中部圏戦略会議」(国土交通省中部地方整備局、東海4県、長野県などで構成)が主催。県境をまたぎ、民間企業を交えた広域防災訓練は中部地方で初めて。
 和歌山県沖を震源とするマグニチュード(M)8・7の3連動地震が発生、静岡県沿岸に10メートル以上、愛知県三河湾には8メートルの津波が襲うとの想定で70機関の1000人が参加した。
 名古屋港では、第4管区海上保安本部や愛知県警本部のヘリコプターや警備艇が、津波にさらわれた漂流者を捜索。海面15メートルほどまでヘリを降下させ、海に漂う人をつり上げて救助した。
 岐阜県各務原市の河川環境楽園には広域支援基地が設置され、被災地への後方支援体制を確認。陸上自衛隊第10師団(名古屋市守山区)の隊員が、救援物資に見立てた段ボールをヘリに積み込み、名古屋港に空輸した。
 三重県松阪市の国道23号中勢バイパスでは、津波から逃れるため、盛り土された道路に仮設階段を使って上る訓練が行われ、地元住民40人が参加した。一帯は田畑で海抜2メートル足らずだが、バイパス上は海抜7・4メートルの高さがある。地元区長の無藤明博さん(64)は「高齢者はバイパス上まで上れるだろうか」と不安げに話した。
 浜松市浜北区の開通前の新東名高速道路浜松サービスエリア(SA)では、負傷者に見立てた人形を担架でヘリに運び入れ、災害拠点病院に運ぶ訓練をした。
 3連動地震は今世紀前半にも発生の恐れがあるとされる。国の中央防災会議は3月中に震度と津波の高さの想定を発表、夏までに被害想定を取りまとめる。

テレビのニュースでも報道されていましたが、各地で連携しながらの訓練、いざという時に生かせるよう、そして、いざという時が起こらないよう祈っています。